6月28日の「所さんのニッポンの出番!」で紹介されていた石川五右衛門が隠したと言われる鎹(かすがい)を紹介します。
石川五右衛門といえばルパン三世に出てくる石川五ェ門のご先祖?とも言われている安土桃山時代の大泥棒です。
その大泥棒が何とここ高野山に忍び込んだ時に、身体検査から逃れるために隠した鎹(かすがい)が今でも残されています。
その鎹が隠されているのが金剛峯寺から壇上伽藍に行く入り口にある 「六時の鐘」の石垣です。
六時の鐘 出典:
石川五右衛門の鎹のご利益とは?
「所さんのニッポンの出番!」を見た方ならこの鎹(かすがい)が何処に隠されているか知っているかと思いますが、それを教えてしまったのではこれから高野山に行った時の探す楽しみがなくなるのでやめておきます。
さて、興味があるのはこの鎹にはどんなご利益があるのかではないでしょうか?
鎹は家を建てるときに大工さんが使う部材で、主に柱と柱を繋ぐ時に使われます。
つまり、物と物を繋げる役割を果たしているので「かすがい=つなぐ」という事から、この鎹を見つけて触ると夫婦の絆が深まると言われています。
所さんの番組では南アフリカから来たご夫婦がインタビューを受けていましたが、お二人は仲良しなのでこんなの必要がないとか…カメラの前でキスまでしてご愁傷さまでした。
六時の鐘と大塔の鐘
さて、話がおかしくなったので観光的なことに戻すと、この石垣の上にある「六時の鐘」というのは、福島正則という人が1618年(元和4年)に建てたそうです。
一度焼失し、1635年に再建されたのですが今でも機械仕掛けによって午前6寺から午後10寺までの間に2時間おきで刻を告げるのだそうです。
ちなみに、高野山にはこの「六時の鐘」の他に「大塔の鐘」というのが壇上伽藍(だんじょうがらん)の根本大塔の前にあって、こちらは定刻になると人によって鐘が突かれるそうです。
大塔の鐘 出典:
大塔の鐘がある場所は壇上伽藍エリアと言われて、高野山二大聖地の一つにあたります。
壇上伽藍は空海が真言密教の道場を開いた一番最初の場所になります。
ちなみに、もう一つの聖地はその弘法大師・空海が今も生きていると言われている奥の院です。
高野山にくればこの2つの聖地は絶対に見逃せないと言われているパワースポットになっているので、まずはここから観光するといいでしょう。
お話が最初に戻ってしまいますが、 「六時の鐘」の石垣に隠された石川五右衛門の鎹、あなたは見つけることができるでしょうか?
ヒントは、 写真の「六時の鐘」の石垣の右の方になります。
あとは実際に高野山に行った時に探して下さいね。