高野山奥の院の表参道、一の橋の近くに位置する宿坊寺院・清浄心院では、毎年4月中旬頃に豊臣秀吉が花見を楽しんだとされる傘桜が見頃を迎えます。この桜は、高野山の中でも特に有名で、樹齢500年とも言われる古木で、満開になるとまるで傘のような美しい形を見せてくれます。
出典:壁のポートレート
清浄心院(しょうじょうしんいん)
清浄心院は、824年から834年の天長年間に弘法大師によって創建された由緒ある寺院です。ご本尊の廿日大師像は、空海が入定する前日の3月20日に自ら彫ったとされ、秘仏として大切にされています。この廿日大師像は、毎年4月20日のご本尊の縁日の日にのみ御開帳され、この特別な日には全国から多くの参拝者が法要に訪れます。
上杉謙信と深い関わりを持つこのお寺は、彼の祈願所としても知られています。奥の院に位置する上杉謙信霊屋は、国の重要文化財に指定されており、清浄心院がその管理を行っています。
総本山金剛峯寺は、清浄心院の建築スタイルを模範にして建設されたと伝えられています。特に、大きなかまどを備えた台所など、その特徴がしっかりと受け継がれています。
さらに、重要文化財として認定されている運慶作の阿弥陀如来立像や、中将姫が描いた九品曼荼羅、当麻建立之図なども残されています。
清浄心院は奥の院へのアクセスが最も便利な宿坊ですので、早朝に起きて、御供所から御廟へ運ばれるお大師さまのお食事の様子を見に行くのはいかがでしょうか?
宿坊データ
地図
清浄心院の歴史と魅力
清浄心院の歴史とその魅力について探ってみましょう。この寺院は、長い歴史を持ち、訪れる人々に深い感動を与えています。