高野山総本山金剛峯寺、世界遺産にも登録されて海外でも有名となり外国からの観光客が絶えません。
その金剛峯寺の境内は何処までなのか気にしたことはありますか?
普通、私達の身近にあるお寺さんだとすぐに分かりますが、高野山では山全体が金剛峯寺の境内になります。
つまり、高野山内にある全ての寺院を始めた町全体がそのまま境内で、これを、一山境内地(いっさんけいだいち)と言います。
高野山とは?
高野山に行かれたことがある方はご存知かと思いますが、高野山というのはその山の中に幾つものお寺があって、警察や学校、ガソリンスタンドや飲食店、もちろん銀行などもあり普通の街並みとかわらない風景をしています。
ただ、117もの寺院が建ち並んでいるので、見渡すとやたらお寺の多い町だなという印象です。
しかし、その高野山全体が金剛峯寺の境内であり真言密教の総本山なのです。
金剛峯寺はお寺ではありますが、総本山金剛峯寺というとこの高野山全体のことをいいます。
高野山開山の成り立ち
真言密教の聖地となった高野山を開山したのは弘法大師空海だと誰もが知っていると思います。
その弘法大師が、なぜ、ここ高野山を真言密教の伽藍として選んだのかご存知でしょうか?
弘法大師こと空海が密教を学びに唐に行ったのは歴史の中で教わったと思います。
その空海が唐から密教相承の証である8つの品を授かり持ち帰って日本で広めたのが私達の知るところです。
空海が高野山を真言密教の伽藍建立の地として選んだのは、唐からの帰国のさいに持っていた三鈷杵(さんこいしょ)を「伽藍建立の地を示し給え」と念じて投げたところ、落ちていたのが現在の壇上伽藍にある「三鈷の松」だったためと言い伝えられています。
ところで高野山には高野山という名称の山は存在しないのをご存知でしょうか?
実は恥ずかしながら管理人もこの記事を書くまで知りませんでした。
高野山といえばあの街がある山がそうだと思っていたのですが、転軸山、楊柳山、摩尼山の三つの山を総じて高野三山というそうで、高野山という山自体は存在をしないそうです。
そう言えば、googlemapを見てもどうりで載っていないはずです。