高野山の麓の九度山町には善名称院(ぜんみょうしょういん)という寺院があり、真田庵と呼ばれて観光名所になっています。
かつて、関が原の戦いで徳川家康に敗れた真田昌幸と息子の信繁(幸村)親子が蟄居(ちっきょ)された草庵跡に建てられた高野山真言宗のお寺で牡丹の名所としても知られています。
真田庵の歴史
真田昌幸と信繁(幸村)親子がここ真田庵に住む前には、高野山の蓮華定院に蟄居されていました。
しかし、高野山の冬は厳しいため麓の九度山に下りてきて、この地に草庵を建て晩年を過ごしたそうです。
今の善名称院(真田庵)は、真田昌幸が亡くなった後になってから草庵跡に建てられたお寺で、ご本尊に延命子安地蔵菩薩様が祀られています。
昌幸亡き後のお寺には怒りに満ちた昌幸の亡霊がたびたび姿を表わすので、大安上人が昌幸の霊を大権現の神様としてここにお祀りすると穏やかな顔の昌幸の姿が現れ、この地を守ると約束をしたそうです。
真田庵周辺の観光スポットと駐車場
真田庵は南海高野線に沿って走る国道370号線沿いを高野山に行く途中、県道13号線に入った所にあります。
電車で行くと南海高野線・九度山が最寄り駅になります。
九度山には草庵院の他にも真田昌幸・幸村・大助の三代にまつわる歴史を見ることができる真田ミュージアムや、弘法大師空海の母が晩年を過ごした慈尊院などがあります。
駐車場はその周辺にあるので、高野山に行った際には寄り道をしてみてはどうでしょうか。
真田庵をはじめ九度山町の観光案内は下のサイトをご覧ください。