高野山のおすすめ観光コース初心者編

根本大塔 情報

高野山の宿坊に泊まって1泊2日で見て廻るおすすめの観光コースを紹介します。

初めて高野山に行かれる方向けに、絶対に見逃せない観光スポットを取り入れています。

高野山で人気の宿坊で泊まり、世界遺産・高野山を満喫してみませんか?

今回の主な観光スポット

今回、見て廻る観光スポットです。

高野山に来たらここに行かないと意味が無いとさえ言われている、弘法大師の聖域である奥の院・御廟は絶対に外せません。

もう一つの聖域、壇上伽藍もじっくりと見ておきたい場所です。

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1日目の観光コース

お昼頃に高野山へ到着という設定になっていますが、早めに着いた時には先に金剛峯寺を見て廻って下さい。

高野山駅⇨バス10分⇨千手院橋

昼食

高野山の名物と言えば精進料理にごま豆腐です。

千手院橋周辺は高野山の中心部になるので、御食事処やお土産屋さんなどがたくさんあります。

中でも精進料理で有名なのはこちらの「花菱」です。

観光客で絶えない花菱は金剛峯寺御用達のお店で、本膳形式の本格的な精進会席が三鈷膳2160円から味わうことができます。

高野山料理・花菱
高野山料理・花菱

お土産

高野山のお土産と言えばごま豆腐が有名でたくさんのお店があります。

中でも創業100年の老舗「濱田屋」は胡麻豆腐専門のお店でお昼過ぎには売れ切れてしまうほど人気があります。

千手院橋のバス停からは歩いて4~5分ほどで行けるので行って見る価値はありそうです。

胡麻豆腐 濱田屋
胡麻豆腐 濱田屋 出典:バニラ&あんこ 家の日記

千手院橋周辺の他の胡麻豆腐のお店では「森下商店総本舗」も有名です。

また、濱田屋に行く途中にある高野の銘菓「みろく石」などを扱っている「みろく石本舗 かさ國」や高野山は真言宗の総本山ということでお数珠を扱う「数珠屋四郎兵衛」なども人気があります。

ただし、数珠屋四郎兵衛は少し離れているので2日目に立ち寄るといいでしょう。

金剛峯寺

千手院橋⇨徒歩4分⇨金剛峯寺

高野山総本山金剛峯寺
真言宗総本山金剛峯寺

金剛峯寺は真言宗の総本山で、ここに真言宗の一番偉い人、管長で座主の方が住んでいます。

金剛峯寺前駐車場より参道を通り表門をくぐると、いきなり目の前に本殿が見えてきますが、一般参拝者は向かって右の方にある出入り口より中に入り拝観することができます。

金剛峯寺見取り図

中に入ると案内板があるので、その道順にそって拝観するのですが、まずは受付で拝観料を支払い、その横で御朱印を授かることができます。

案内に従い進むと、最初に重要な儀式や法要が執り行われる大広間があり、ここでは狩野法眼元信による見事な襖絵が見れます。

その奥にはご本尊の弘法大師が奉安されている持仏の間があり、2015年の高野山開創1200年の時にご開帳され見ることができましたが、現在は残念ながら拝むことは叶いません。

梅の間には狩野探幽斎守信が画いた柳の襖絵が、柳の間には山本探斉の柳鷺図(りゅうろず)を見ることができます。柳の間は豊臣秀次が自害した座敷で秀次自刃(じじん)の間とも呼ばれています。

柳の間を見たら渡り廊下から別殿の方に進みますが、こちらは先は新別殿までしか拝観できません。

新別殿は169畳もある大広間で、一般参拝者の休息の間としても使われていて、運が良ければ僧侶の法話を聞くことができます。

そして、この別殿の廊下から見ることができるのが、国内最大級の石庭と言われている「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」です。

金剛峯寺蟠龍庭
金剛峯寺蟠龍庭

別殿より引き返して渡り廊下を本殿の方に戻ると、今度は上壇の間の方へと進みます。

この上壇の間は、昔、天皇や上皇が訪れた際の応接室として使われていた部屋で、壁は全て金箔で覆われている書院作りの間となっています。

奥書院や稚児の間、囲炉裏の間を通り過ぎるととてつもなく広い部屋に突き当たりますが、ここは100畳もある台所で、中でも目につく3つの大きな釜は一度に2石、およそ2000人分ものご飯が炊けるそうです。

これで一通り金剛峯寺の中を拝観したのですが、境内にも見るべき建造物が残されています。

表門を入って左側には延宝7年(1679年)に建てられた経蔵が、右側には鐘楼があるのですが、これは金剛峯寺の前身となる青巌寺の鐘楼で、県指定文化財になっています。

実は、金剛峯寺そのものも見るべきところが隠されていて、檜の皮の檜皮葺(ひわだぶき)の屋根の上には天水桶(てんすいおけ)と言う雨水を貯める桶が残されていて、火災の時に桶の水を撒いて延焼を食い止める役割を果たしていたそうです。

なお、金剛峯寺では前もって予約をすれば阿字観や受戒、写経の体験をすることができます。

拝観時間

(通年)午前8時30分 ~ 午後5時

受付は午後4時30分まで

拝観料

一般:500円

小学生:200円

未就学児無料

見学所要時間

40分〜50分

詳細は金剛峯寺公式サイトにて確認して下さい。

高野山霊宝館

金剛峯寺⇨徒歩5分⇨高野山霊宝館

高野山霊宝館
高野山霊宝館

霊宝館は高野山の秘仏や寺宝などを保存管理している建物で、年間行事としてその収蔵物の一般公開があります。

国宝や重要文化財など、普段は絶対に目にすることができない高野山の秘宝が展示されます。

展示物は年に2回ほど入れ替わるのでサイトで確認するといいでしょう。

拝観時間

(5月 ~ 10月)午前8時30分 ~ 午後5時30分

(11月 ~ 4月)午前8時30分 ~ 午後5時

受付は閉館時間の30分前まで

拝観料

一般:600円

高校生・大学生:350円(要 学生証)

小学生・中学生:250円

未就学児無料

見学所要時間

50分~60分

詳細は高野山霊宝館公式サイトで確認して下さい。

おすすめの宿坊

高野山霊宝館⇨バス5分⇨恵光院

宿坊 恵光院

恵光院
宿坊 恵光院

高野山には52も宿坊あるので選ぶのに悩みますが、当サイト一番のおすすめ宿坊は「恵光院」です。

なぜこの宿坊をおすすめするのかというと、殆どのところでは有料になっている写経と阿字観が無料で体験できるからです。

もちろんおすすめする理由はそれだけではありません。

恵光院では案内人のお話を聞きながら夜の奥の院へ参詣しに行くナイトツアーが人気のほか、接待にあたっているお坊さんが優しくて面倒見が良いと評判で、外人さんが多く宿泊しているのでグローバルなお友達ができるかもしれません。

もちろん、精進料理の味も美味しいと評判だし、部屋から見える庭園が美しかったり、奥の院へ行くのに近いのも選んだ理由の一つです。

宿泊予約は旅行サイトからできますが、世界遺産に登録されてからは観光ブームでなかなか空室が見つからなくなってきています。

2日目の観光コース

2日目はいよいよ待望の奥の院へ参拝しに行きます。

その前に恵光院から少し戻るようになりますが、歩いて1分ほどで行ける刈萱堂(かるかやどう)によってきましょう。

刈萱堂

恵光院⇨徒歩1分⇨刈萱堂

刈萱堂
刈萱堂 出典:トリップアドバイザー

刈萱堂は石童丸物語の悲話で有名な刈萱道心(かりかやどうしん)と石童丸が修行をしたお堂です。

今は密厳院の別院となっておりその悲しい物語を語る絵が描かれています。

また、中にある厄除親子地蔵尊は、刈萱道心と石童丸の合作の地蔵だと伝えられています。

奥の院弘法大師御廟

刈萱堂⇨徒歩約45分⇨奥の院

奥の院表参道一の橋
奥の院表参道一の橋

刈萱堂から奥の院表参道の入り口に当たる一の橋までは歩いて3分ほどです。

ここから弘法大師御廟まで約2kmあり普通に歩くと30分ほどですが、参道にはお地蔵様や供養塔など見るものがたくさんあるので最低でも40分はかかります。

弘法大師御廟に行くまでの数々の名所を見るために、一の橋にある観光案内所で「高野山奥の院の墓碑をたずねて」という地図を買っておくことをおすすめします。

中でも有名なのは戦国武将の武田信玄や織田信長、豊臣秀吉など名高い武将の墓所や供養塔です。

途中には数取り地蔵や姿見の井戸、大師の腰掛け、汗かき地蔵といった有名な所もあります。

弘法大師御廟
弘法大師御廟

弘法大師御廟の手前には御供所と呼ばれる場所があって、ここで奥の院の御朱印を授かることができます。

そこを過ぎるとすぐに御廟橋がありますが、この橋の向こう側は弘法大師の聖域となります。

橋を渡る前に服装を整え帽子は外し一礼してから渡りましょう。

此処から先は一切の写真撮影は禁止です、もちろんスマートフォンの撮影も駄目なので注意して下さい。

昼食

奥の院⇨徒歩約50分⇨梵恩舎

梵恩舎
梵恩舎

奥の院での参拝が終わるとちょうどお昼時になるので、一の橋から10分ほど金剛峯寺方面に引き返した小田原通りにある梵恩舎(ぼんおんしゃ)というカフェでランチにします。

恵光院を少し通り過ぎた所にはお香専門の高野山大師堂というお店が、刈萱堂を過ぎたところには数珠の専門店の数珠屋四郎兵衛などがあるので立ち寄りながら行くといいでしょう。

梵恩舎でお昼が終われば壇上伽藍まで門前町を散策しながら歩きます。

和菓子屋のかさ國や松栄堂、念珠や高野豆腐、食事処や観光案内など幅広く営んでいる中本名玉堂、さらに金剛峯寺方面に進めば昨日お昼を食べた花菱まで帰ってきます。

実は、この花菱から宿坊の恵光院まで歩いても10分足らずだったんですね、一の橋からでも15分ほどしかかかりません。

壇上伽藍

本恩赦⇨徒歩15分⇨壇上伽藍

壇上伽藍
壇上伽藍

壇上伽藍は弘法大師空海が一番最初に道場を開いたところ、真言密教の曼荼羅の世界がそのまま再現されている重要な場所です。

高さ約50mもある根本大塔をはじめ、中門、金堂、六角経蔵、御社と山王堂、東塔、御影堂、三鈷の松など見る所が盛りだくさんです。

壇上伽藍の正式な入り口はメインストリート沿いにある中門ですが、金剛峯寺を通り過ぎた所から蛇腹道という道から入る人もたくさんいます。

どちらが良いとかはありませんが、伽藍の建造物は金堂を中心に時計方向に見て廻るのが習わしになっています。とはいっても、観光目的ならそこまで順番に拘ることはないでしょう。

金堂

高野山全体の本堂、重要な主な行事は金堂で執り行われます。

拝観時間

(通年)午前8時30分 ~ 午後5時

拝観料

一般:200円

根本大塔

壇上伽藍のシンボルともなる大塔で、高さはおよそ50mもある日本で最初に建てられた多宝塔です。

中は曼荼羅の世界を立体的に表しています。

拝観時間

(通年)午前8時30分 ~ 午後5時

拝観料

一般:200円

詳細は金剛峯寺の公式サイトをご覧ください。

大門

壇上伽藍⇨徒歩10分⇨大門

大門
大門

高野山は一山境内地と言って高野山全体が総本山金剛峯寺でありその総門となるのが大門です。

高さが25mもあるその名の通り大きな山門で、左右には江戸時代に活躍した運長と康意よる金剛力士像(仁王像)が安置されています。

歩いての参詣ならばこの大門をくぐってから山内に入っていたのですが、車や電車で行くと一番最初に拝観する場所ではないので、ちょっと足を伸ばして…という観光客が多いです。

徳川家霊台

大門⇨バス10分⇨徳川家霊台

徳川家霊台
徳川家霊台 家康公霊屋

壇上伽藍を後にしてバスで浪切不動前まで行き徳川家霊台を見に行きましょう。

徳川家霊台は三代将軍・家光公が建立したもので、向かって右側に初代将軍・家康公、左側に二代将軍・秀忠が祀られています。

女人堂

徳川家霊台⇨徒歩5分⇨女人堂

女人堂
女人堂 出典:トリップアドバイザー

徳川家霊台から少し歩くと2日目最後の観光スポットとなる、昔の女人禁止のなごりの女人堂が今もそのまま残っています。

帰りはここからバスに乗って高野山駅まで行きます。

注意点

ここで一つだけ注意点があります。

高野山内を走っているバスは本数が限られているので前もって時刻表をよく確かめておく必要があります。

山内を走る路線バスについては下記のサイトをご覧ください。

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