高野山へ車で向かう際、最寄りのインターチェンジは京奈和自動車道の『高野口』ですが、特に寄り道をしない場合は、国道480号線に近い『かつらぎ西』で降りるのが最も便利です。道が整備されているため、スムーズに進むことができます。
奈良方面からのアクセスでは、『橋本』インターチェンジが近いですが、運転初心者の方には『かつらぎ西』で降りることを強くおすすめします。こちらのルートも安心して運転できるため、ストレスなく高野山へ向かうことができます。
かつらぎ西インターを下りると、高野山まではすぐの距離です。スムーズに行けば、約40分ほどで到着できるので、時間を有効に使いたい方にもぴったりのルートです。詳しい理由については後ほどお話しします。
高野山の最寄りインターは京奈和自動車道の4つのインター
高野山へ行く際の最寄りインターチェンジは、京奈和自動車道の「かつらぎ西」「紀北かつらぎ」「高野口」「橋本」の4つです。各インターチェンジから高野山までのアクセス方法をお伝えし、特に橋本インターチェンジを避けるべき理由についても詳しく説明します。さらに、高野山の周辺には弘法大師空海の母が晩年を過ごした慈尊院や、NHKの大河ドラマで名を馳せた真田幸村とその父、真田昌幸が過ごした真田庵もあるので、ぜひ訪れてみてください。
かつらぎ西インターから高野山までのアクセス
京奈和自動車道の「かつらぎ西」インターチェンジは、道の駅と一体になった便利なパーキングエリアです。道路標識に従って進めば迷うことはないでしょうが、念のために事前に地図を確認しておくことをおすすめします。
かつらぎ西インターを降りたら、突き当たりの県道125号線を国道24号線方面に左折します。しばらく走ると国道24号線との交差点がありますが、そのまま直進し、突き当たりの三叉路を左折すると西高野街道に入る笹田東交差点に到着します。
ここから国道480号線を龍神・高野方面に右折し、あとは道なりに進むだけで高野山に到着します。かつらぎ西インターから高野山までの距離は約24kmで、渋滞がなければ40分ほどで到着できるでしょう。
かつらぎ西インターをおすすめする理由
高野山へ向かう国道480号線は、2015年に高野山開創1200年を迎えた際に整備されました。この道は広く、大型観光バスも通行できるため、運転初心者の方でも安心して走行できます。ただし、高野山は標高約800mの宗教都市であり、道中にはカーブや交通量が多いので、運転には十分な注意が必要です。
紀北かつらぎインターから高野山までのアクセス
奈良方面からのアクセスは、『かつらぎ西』の一つ手前にある『紀北かつらぎ』で降りて、国道480号線を進むのがオススメです。紀北かつらぎインターを降りたら、突き当たりの国道24号線までまっすぐ進み、そこから和歌山・紀の川方面に右折し、佐野東交差点で左折します。しばらく道なりに進むと、笹田東交差点で国道480号線と交差するので、高野・志賀方面に左折し、そのまま国道480号線を走れば高野山に到着します。『紀北かつらぎ』から高野山までは約24km、所要時間は40分弱です。
高野口インターから高野山までのアクセス
地図を見れば、高野山に最も近いインターチェンジは『高野口』です。『高野口』を降りたら、一般道を左に曲がり、国道24号線を和歌山方面に進みます。国道24号をそのまま横断し、最初の信号を右折しますが、案内標識がないため少し分かりにくいかもしれませんので、地図で確認してください。
そのまま進むと紀の川の橋を渡り、突き当たりの県道13号線を左折します。高野、橋本、九度山町方面に向かって道なりに進んでください。右手に道の駅『柿の郷くどやま』が見えたら、その信号を左折し、小さな橋を渡ったらすぐに右折します。県道13号線を進み、変形5差路で国道370号線の高野方面に右折し、あとは道なりに進んでください。
高野口インターから高野山までは約25kmで、混雑がなければ50分弱で到着できるでしょう。ただし、九度山から高野山に向かう国道370号線は、上るにつれて道幅が狭くなる部分が多いので、運転には十分注意してください。
高野口インターは九度山観光におすすめ
慈尊院は弥勒菩薩の別名であり、女人高野とも称される高野山の特別な寺院です。ここでは子宝や安産、育児を願う女性たちが全国から訪れ、絶え間ない参拝者で賑わっています。
さらに、九度山には真田昌幸と幸村親子が関ヶ原の戦いに敗れた後に住んでいた屋敷跡に建てられた善名称院、通称真田庵があります。ここにはお寺や資料館も併設されています。
九度山は高野山の歴史を語る上で欠かせない場所ですので、時間があれば観光を楽しんでから高野山に向かうのも良いでしょう。
橋本インターから高野山までのアクセス
昔は橋本からのアクセスとして国道371号線が有名でしたが、現在はおすすめできないルートですので、カーナビに表示されても絶対に通らないでください。ナビがどのように案内するかは分かりませんが、国道370号線のルートを選ぶことを強くおすすめします。
橋本インターを降りたら右に曲がり、国道371号線の橋本バイパスを橋本市街の方向へ進んでください。紀の川を越えると国道370号線との交差点が現れますので、そこで右折し、和歌山・高野方面へ向かって国道370号線をひたすら走り続けます。途中で国道480号線に合流し、ここまで来れば高野山まであと7.5kmです。
橋本インターから高野山までは約28kmで、混雑がなければ50分弱で到着できるでしょう。
国道371号線をおすすめしない理由
国道371号線は国道としての表示がありますが、途中からは車線がない狭い道が続きます。場所によっては軽自動車同士がすれ違うことも難しいため、このルートはあまりおすすめできません。しかし、さまざまなサイトやブログで推奨されていないため、逆に混雑することはないかもしれません。ストリートビューを掲載しておきますので、こういった道が好きな方はぜひ走ってみてください。
管理人からのワンポイントアドバイス
高野山へ上がる最も広い道は国道480号線で、近くのインターチェンジは「かつらぎ西」です。時間に余裕があれば、九度山町の観光をぜひお勧めします。九度山町には、高野山と深い関係を持つ真田昌幸と幸村親子が住んでいた真田庵や、高野山の入口である慈尊院があります。昔は、慈尊院から山道(町石道)を歩いて高野山に行くのが一般的でした。九度山町へは「高野口」インターが最も近く、そこから高野山へ続く国道370号線は、途中で道が狭くなることもありますが、観光バスも通行するので安全です。もっと時間がある方には、慈尊院の無料駐車場に車を停めて、高野山まで歩いて参拝するウォーキングコースもあります。