高野山にある数あるご利益スポットの中でも有名なのが三鈷の松(さんこのまつ)です。
ごく普通の松の木ですが、2つ又の葉っぱにまじって滅多にない3つ又の葉っぱが落ちていて、それを持っていると幸福になれると言われています。
この三鈷の松がある場所は、弘法大師空海が高野山で一番最初に真言密教の道場を開いた壇上伽藍で、三鈷の松の由来もそこからきています。
三鈷の松がある壇上伽藍
壇上伽藍には、高野山の本堂にあたる金堂を中心にたくさんの堂や塔などが建てられています。
その配置は曼荼羅の世界を表していると言われています。
中でも一際目につく根本大塔は高さがおよそ50mもあり、多宝塔としては日本で一番最初に建築されてものだそうです。
持っていると幸せになれる三鈷の松があるのは、その多宝塔のすぐそば、ここに行くと人がしゃがんだり、ウロウロしているのですぐに分かると思います。
持っていると幸せになれる三鈷の松の3本葉
これが三鈷の松の3本葉、掃除が行き届いているので探せたらラッキーです。
まあ、誰でも簡単に見つけられるのならご利益が薄い感じもします。
三鈷の松の由来
三鈷の松の三鈷とは、三鈷杵(さんこしょ)からきていると言われています。
その由来は、空海が真言密教の勉強をするために唐(今の中国)に行った時にさかのぼります。
真言密教の勉強を終えていよいよ日本へ帰国となった時、空海は何処で道場を開いたらいいかと手に持った法具の三鈷杵を空中に投げると日本に向かって飛んでいきました。
空海は帰国後、その三鈷杵を探し回ったところ、ここ高野山の今の壇上伽藍にある松の木の枝に引っかかっていたのです。
三鈷の松の3本の葉っぱは、その言い伝えから縁起が良いとされ、今では持っていると幸せになれると言われるようになったのです。
3本の葉っぱは見つかるのか?
これは行ってみて探すまで分かりません。
と言うのも、高野山は何処もそうですが綺麗に掃除が行き渡っているので、この三鈷の松の下も掃除された後だとないかもしれないからです。
見つかりやすいのは柵の中ですが、決して中には入らないようにして下さいね。
壇上伽藍にある他のご利益スポット
壇上伽藍全体が高野山の二大聖地の一つになっているのでパワースポットなのですが、中にはこんなご利益スポットが存在します。
訪れた際にはぜひじっくりと拝観して下さいね。
頭が良くなる六角経蔵
六角経蔵は真言密教の経本が収められていた堂で、このお堂の周りにある取っ手を持って時計方向に1周するとその経本を全部読んだことになり頭が良くなると言われています。
六角経蔵についてはこちらのページもご覧ください。
六角経蔵
ご利益アップ根本大塔
壇上伽藍のシンボルとも言うべき根本大塔の中には、ご本尊の大日如来を取り囲むように4体の仏様が鎮座しています。
その周りをさらに16本の柱があり、そこには大菩薩が描かれています。
ここでは、日本中どこを探してもないお賽銭を立てるというお参りの仕方があります。
仏様に一番近い所にお賽銭を備えてお参りすることで、そのご利益がアップすると言われています。
根本大塔についてはこちらのページもご覧いただければと思います。