高野山は大きく分けて3つのエリアがあります。
一つは空海が1200年前に一番最初に道場を開いた壇上伽藍エリア。
そして真言宗総本山のある金剛峯寺エリア。
最後に弘法大師が今も生きて瞑想されていると言われている奥の院御廟エリアです。
2016年6月28日に放送された「所さんのニッポンの出番」という番組では、この3つのエリアから特にご利益が高いとされる9つのスポットが紹介されていました。
それでは簡単にですが、その9つのご利益スポットを紹介していきましょう。
もうちょっと詳しい説明はリンク先にあるので見て下さいね。
根本大塔(こんぽんだいとう)/壇上伽藍エリア
空海が唐から帰国して一番最初に真言密教の道場を開いた場所が、この根本大塔のある壇上伽藍になります。
ここ大伽藍のシンボルとも言える根本大塔は高さが48.5mもあり多宝塔とも呼ばれ、1階部分が四角、2階部分が円形となっている真言宗独特の造りで空海が日本で最初に造ったとされています。
ご利益スポットはこの根本大塔の中にあり、大日如来像を中心に数々の仏様が並んでいるすぐ側にお賽銭を立てると仏様に思いが通じるそうです。
三鈷の松(さんこのまつ)/壇上伽藍エリア
空海が唐から日本へ帰国するさいに、どこで真言密教を広めれば良いのかと願いを込めて投げた三鈷杵(さんこしょ)が落ちたところが根本大塔のすぐ側にあるこの松の木でした。
三鈷杵が落ちていたことから三鈷の松と呼ばれていてるのですが、この松の木には普通の2枚葉に混じって3枚葉があるそうで、それも三鈷の松の由来の一つだとされています。
その3本の松の葉を見つけて持っていると幸せになれると言われています。
六角経蔵(ろっかくきょうぞう)/壇上伽藍エリア
六角経蔵は経典が収められているお堂です。
しかし、その下の方には何やら幾本かの取っ手の物があり不思議な造りになっています。
実は、この取っ手をもって時計回りに1周すれば中にある経典を読んだことになり、頭が良くなるとされています。
石川五右衛門のかすがい/金剛峯寺エリア
金剛峯寺表参道の横の方にある「六時の鐘」の石垣には、何と天下の大泥棒・石川五右衛門が忍び込んだ際に隠した鎹(かすがい)があります。
この鎹を見つけて触ると、夫婦の絆が深まると言われています。
浪切不動明王(なみきりふどうみょうおう)/金剛峯寺エリア
別格本山南院には、弘法大師が自ら彫ったとされる波切不動明王像が御本尊として祀られています。
御開帳は年1回のみ、6月28日になっていますが所さんの番組では特別にご開帳されました。
この不動明王には言い伝えがあり、その昔、唐から帰国途中の空海が乗った船が嵐にあい難破しかけた際、この不動明王から大火炎が出て持っていた剣で荒波を切り開き無事に日本に着くことができたそうです。
その由来からここにある不動明王は浪切不動明王と名付けられました。
奥ノ院へ続く裏道/御廟エリア
奥の院表参道一の橋から弘法大師御廟へと続く2kmもの参道には、その世に名を轟かせた数多くの戦国武将のお墓などが所狭しと並んでいます。
また、奇妙なことにそのような名のあるお墓だけではなく、一般人のお墓も同じように並んでいます。
これは真言宗が別け隔てをすることなく万人はみな平等ということで、戦国時代に戦った武将同士がお隣だったり、普通の人のお墓も同じ場所にあるのだそうです。
そんな参道には裏道があり、普段は一般の人はめったに通らない場所があります。
そこには、四国八十八箇所のお寺の御本尊と同じ仏様が並べられていて、ここでお参りをすることで八十八ヶ所を巡礼したのと同じご利益が得られることになります。
弥勒石(みろくいし)/御廟エリア
奥の院御廟橋を渡るとすぐ左側にある小さな祠の中にこの弥勒石があります。
番組では壇上伽藍の中にあるような編集でしたが、本当は撮影禁止のはずの御廟エリアにあります。
それはさておき、この祠の中は2段になっており、下の段に置いている弥勒石をみごと上の段に持ち上げることができれば願い事が叶うとされています。
簡単そうに思えますが、外は格子状になっていて腕が何とか入るところから持ち上げないといけないので成功できる人はそう多くないようです。
御廟(ごびょう)と燈籠堂(とうろうどう)/御廟エリア
本来は御廟橋より奥は弘法大師の霊域となり、一切の写真撮影は禁止となっていますが、所さんの番組では特別な許可が出て燈籠堂の撮影が許されました。
さて、弘法大師御廟といえばその弘法大師が今も生きておいでになるとされる真言密教究極の聖地です。
燈籠堂は弘法大師に礼拝をする拝殿で、天井には無数の灯籠が吊るされています。
その一番奥には弘法大師がおいでになる御廟をかすかに見ることができます。
実は、弘法大師はその地下に今でも生きていて鎮座し瞑想をされているとされています。
御廟は高野山の中でも最強のパワーを持ったご利益スポットです。
御衣切(おころもぎれ)/御廟エリア
御廟の地下に今も生きておいでになるとされる弘法大師は年に1回のお衣替えをします。
その時にお下げになったお衣を小さく切った物がお守りとして燈籠堂で販売されています。
この御衣切の縦糸と横糸を1本ずつ入れたお水を、南無大師遍照金剛と7回唱えてから飲むと弘法大師の最強のご利益が得られます。
なお、こちらのサイトでは他にも高野山の見どころや宿坊について書いてあるので見て下さいね。